教えてよ、

現状が辛い。
なんのやる気もおきない。
なんで今の大学に入ったんだろう。

ほんとにやりたかったことって、美術なんだよ。
ほんとは美術がやりたくてやりたくってしかたないんだ。

自信がなかった。絵を描いてお金を稼ぐ事に。
生きていく事に。

だからふつーの文学部のふつーの日本文学科に入った。

なんで?って、ふつーだから。
ふつーにしてれば、ふつーに収入を得ていける、生きていける
そう思った。

ってゆーか、社会にそむくのが怖かった。
老けた高校生だって思うよ。

***

それに浪人するのも嫌だった。
だから頑張ってふつーの大学にいこうって。

でも私は、普通以上に頑張って偏差値をいっぱいあげて
実力をつけて、まぁまぁの大学に入った。
嬉しかった。

だけど、日々は何事もなく過ぎ去って
何事もなさ過ぎて、

美術がやりたいって気持ちを見ないように見ないように生活した。

***

彼氏がいたことも私がぼーっとしていた原因のひとつだ。

ぴんぽーんってチャイムをおして、寝起きの彼が鍵をあけて、
くしゃくしゃの髪の毛で、玄関で靴を脱いで、ベットがまだぐちゃぐちゃで、
抱き合って、キスをして、お昼ごはんの買出しに行って、レンタルビデオを借りて、
ご飯をつくって、映画を見ながらそれを食べて、映画が終ったらセックスをする。


あーこれが若い男女の幸せなのか、と知ってしまったもんだから
もうどうにでもなってしまっていいよ(2人でずっと一緒にいよう)ってさ。
思ったの。

***

こんな子に出会った。
彼女はとても美しい子だった。
見た目も心も可愛くておしゃれでやさしくて、いい子。

彼女の年齢は、28歳だった。
10個も上なんてほんとに全然わかんなかった。
幼いんじゃなく、美しくてわかんなかった。

高卒で就職したけど、大学で勉強したくなった。

この言葉を聞いて、
美術、やりたいってまた思った。

***

でもさ、
あまいね。
なんか。
まだいろんなこと考えてるけど、今日はここまでにしよう。
頭が痛いから。